シンガポール在住の筆者が、アメリカの学生ビザ(F-1)をシンガポール経由で取得。イレギュラーなケースでありながら、無事ビザが発給された背景とその理由、注意点をリアルに解説します。年齢や過去の渡航歴、滞在日数がネックになっても乗り越えられる可能性があります。
目次
シンガポール在住者がアメリカの学生ビザを取得!背景と不安要素とは?
今回は、日本国籍を持つ社会人が、シンガポールからアメリカのF-1ビザ(学生ビザ)を取得したケースについてまとめました。
通常であれば、日本在住の方は日本国内のアメリカ大使館で面接を受けて取得します。しかし今回は、以下の3つの要因から、ビザ取得の難易度が高い「三重苦」の中でのチャレンジでした。
① イラン渡航歴あり
2017年、筆者は一度イランに渡航しています。この記録がパスポートにあると、アメリカへのビザ免除プログラム(ESTA)での渡航ができなくなるため、以前にB2ビザ(観光ビザ)を申請し、面接でイラン渡航の経緯を詳細に説明して取得していました。
② 年齢と婚姻歴
39歳の女性ということもあり、「アメリカに入国して婚活・永住目的ではないか?」という疑念を持たれやすい年齢層です。特にアジア圏からの単身女性は入国審査で厳しくチェックされることがあり、過去には「パートナーがアメリカにいるのでは?」と疑われた経験も。
③2020年の長期滞在歴
コロナ禍で職を失い、偶然アメリカ滞在中にロックダウンと無給休暇が重なり、B1ビザ180日ギリギリの滞在になりました。これは不法滞在ではないものの、「滞在意図」を疑われやすいケースです。
それでも学生ビザが発給された理由とは?
以下のポイントが、ビザ取得の成功要因だと考えられます:
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大学の信頼性が高かった
語学学校ではなく、公立のUC系大学のUX・ウェブデザインプログラム。GPA、英語テスト、職歴、預金残高などの書類を揃えた上での出願だったため、説得力がありました。 -
学業目的が明確で、帰国意思を明言した
ビザ面接や申請書類の中で、「卒業後は母国へ帰る意思」を明確に表現。また、キャリアの一貫として学び直す目的がはっきりしていた点も評価されたと思われます。 -
過去のビザで信頼性を築いていた
B2ビザでの複数回渡航歴があり、ビザのルールを順守していたことが信用につながった可能性があります。
郵送申請で面接免除に
2021年9月から一部国籍保有者には郵送申請(面接免除)が適用されており、日本国籍保持者もこれに該当。すべての書類を郵送し、結果待ちでの発給となりました。
学生ビザを成功させるためのポイントまとめ
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信頼できる大学・大学院に正規で入学していること(語学学校は避ける)
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学業が主目的である証拠(推薦状・エッセイ・職歴など)を整える
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母国に帰る意思を明確に伝える準備をする
今後の展望
筆者は今後、留学を終えたら再びシンガポールまたは日本で働く予定。アメリカでの永住は視野に入れていません。次回は、郵送でのビザ申請手続きや注意点について詳しくまとめていきます。