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シリコンバレーでのボランティア体験:Second Harvestで学んだ多文化交流

ボランティアで食事を提供

はじめに

家にいる時間が長くなると、外に出る機会が減り、刺激や学びの機会も少なくなります。
私も普段はパートタイムでリモートのUXの仕事をしていますが、家に閉じこもりがちな日々を過ごしていました。

そんな中、Second Harvest Silicon Valleyでの食料配布ボランティアに参加することになりました。
以前、サンノゼのホームレスシェルターで炊き出しをした経験もありますが、今回はまた違った雰囲気で、新しい発見がたくさんありました。

予約はここ

オンラインで名前と連絡先を入力するだけ完了。

Sign Up to Volunteer | Second Harvest of Silicon Valley

Sign Up to Volunteer Today Use the volunteer calendar below to select a date, time and location that works for you. Need court-ordered community service hours? Before registering and starting your volunteer service, you must apply for pre-approval. Questions?

また、Second Harvestの食料配布は、収入の制限などはなく、誰でも必要だと感じた人が受け取ることができます。
そのため、外見や持ち物に関わらず、安心して利用できる点も特徴のひとつです。IDのチェックもありません。

ボランティアの流れ

準備

段ボールから食料品を出して棚に並べる作業や、冷凍チキンをビニール袋に入れる作業を担当しました。
最初は手順に戸惑いましたが、慣れてくると「この順番で作業すると効率が良い」という工夫も自然にできてきました。

お渡し

お米(白米か玄米)やトマトのスープストックを来場者に配布します。
受付でもらった番号札には「⚪︎人分」と書かれていて、その人数分を正確に渡すのがポイントです。
「もっとほしい」と言う方もいましたが、「一人一つずつ」と説明すると理解してくれることが多く、やり取りを通して少しずつ信頼感も生まれました。

袋詰めされたチキンを手にしたとき、初めて来たと思われる方が戸惑いながら列に並んでいる姿や、家族分の食料をまとめて持っていく姿を見て、「この支援が日常にどれだけ助けになっているか」を実感。

ボランティアで食事を提供
イメージです

多文化の現場での出会い

来場者は本当に多様で、中国語を話す方が多く、ボランティア団体の長からも「北京語できる?」と聞かれるほど需要が高い様子でした。
実際にお渡し中も中国語で話しかけられることが何度もあり、私も分からない言葉には素直に「わかりません」と答えながら対応。シンガポールや機内でも同じことが多々ありました。

その隣では、東欧系(ロシア語やスラブ系)の言語も聞こえ、まるで小さな国際交流の場のよう。
言葉は通じなくても、笑顔やジェスチャーでやり取りすることで意思疎通ができることに気づき、言葉以外のコミュニケーションの大切さも学びました。

来場者は本当に多様で、年齢も背景もさまざま。収入の制限がないため、高級車で来る方や家族連れ、初めて来た方などもいます。
その多様性が、ボランティアとしての学びにもつながりましたね。

前回との違い

以前、サンノゼのホームレスシェルターで炊き出しをしたときは、注射器が落ちていたり、薬を使った方が現れたりと、かなり刺激的で緊張感のある現場でした。

今回のSecond Harvestは、また違った雰囲気で作業ができ、多文化の方々との交流に集中できる場でした。
同じ「社会貢献」でも、活動の形や現場の環境によって体験はこんなに違うんだなと改めて実感。

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思いがけないネットワーキング

偶然、日系企業のグループもボランティアに参加していて、共通点が多く話が弾みました。
UXの仕事を探していることを話すと、「レジュメ送ってね」と言われ、思いがけずキャリアにつながるチャンスにもなりました。

ボランティアは社会貢献だけでなく、人とのつながりや学びの場にもなるんだなと実感しました。
外に出て活動することで、新しい発見や刺激、仕事の可能性にも自然につながるのだと思います。

ボランティアで食事を提供
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学び・気づき

  • 言語や文化が違っても、コミュニケーションの工夫でつながれること
  • ボランティアは社会貢献だけでなく、学びや成長、ネットワーキングの機会にもなる
  • 小さなサポートでも、人々の日常に大きな影響を与えることができる(かも?)

まとめ

ボランティアに参加すると、ただ手伝うだけではなく、多文化交流や学び、自己成長、出会いの機会が得られます。
外に出て人と関わることで得られる刺激や発見は、想像以上に大きく、行ってみて本当に良かったと感じました。

今回の体験を通して、ボランティアは「社会貢献」と「学び・出会い」が同時に得られる貴重な場だと改めて実感しました。

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1件のコメント

  1. N

    この記事を読んで、支援する側と支援を受ける側の枠を超えて、人と人が共にに学び合う場が生まれているのだと感じました。自分も一歩踏み出したくなりました。

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