メニュー 閉じる

機内で陽性者が出たらどうなるの?シンガポールのゼロコロナ対策

私は1ヶ月に12回くらいのフライトをしています。コロナ前より飛行時間が3割くらい減ってしまいました。その中でも「コロナ危険区域」と言われる国へのフライトもあり、特にそのフライトで陽性者が出ることがあるのです。なぜ、わざわざ未だ危険区域へ飛行機を飛ばしているのでしょうか。

貨物の増加

理由は貨物とエッセンシャル・ワーカーのためです。コロナで人流は少なくなりましたが、その代わり貨物が多くなりました。インターネットで海外販売が多くなったのか理由でしょうか。

ヘルパーさんは不可欠な存在

エッセンシャル・ワーカーさんは主にヘルパーさん(メイド)です。シンガポールは元来メイド文化があり、メイドなしでは国が機能しないと言っていいほど、中流家庭でも雇っています。共働き率が8割以上なので、海外の人材に頼る他ないのです。

ヘルパーさんはインドネシア、フィリピン、ミャンマーからの女性と法律で決められています。政情不安のため、ミャンマーからのヘルパーさんは来れないので、現在インドネシアとフィリピンのみです。

彼女たちは徹底的に管理されており、現地の人との結婚NG、一生永住権は持てない、半年に1度の妊娠検査(妊娠してると強制帰国)など、取り決めがたくさんあります。これらは人権侵害として、いつも欧米諸国がガミガミ言ってきますが、聞く耳持たずらしいです。

画像1を拡大表示

陽性者が出た場合どうなる?

シンガポールに入国したヘルパーさんは他の乗客と同様、まず到着時にPCR検査を受けます。すぐに結果が出るARTというものです。そして検疫ホテルに送還され、そこで14日待機。12−13日目に再度PCR検査(今度は本格的なもの)をします。そこで陰性だとホテルから出ることができます。

シンガポールの場合、国民・永住者を含む全ての人に対し、渡航前のPCR検査結果を提出することが義務付けられています。しかしなぜかフィリピンやインドネシアからの陽性者発覚が多いんです。

というのも、インドネシア在住の駐在員から聞いた話。。。空港職員がPCR陰性結果の書類を作成してるとか、医師がグルになって陽性でも陰性という結果を出している(賄賂あり)とか、そういう噂が後をたたず。

そのような状況だと、とてもじゃないけど信用できないので、シンガポール政府は2回もPCR検査を科すのです。そして陽性者を見つけ出します。

陽性者発覚!

私が乗った便でも、たびたび乗客の中から陽性者がでます。大抵、到着時に行うテストで発覚します。発覚後すぐに私たちのSMSに通知があり、上司がグループチャットを作成。乗務員のワクチン接種日、PCR検査実施日、お食事の提供の有無などを聞かれます。それらを保健省に提出します。

幸いなことに今まで陽性になったことはないのですが、常に危険と隣り合わせだったりするので、本当に気が抜けないです。しかも乗客が一人や二人だった場合、どの席に座っていたかも報告されてくるので「あの人が陽性だったのか…大丈夫かなぁ。」と余計な心配をしてしまったり。笑

ヘルパーさんは、雇用主が渡航費用、検疫ホテル、PCR検査費用、コロナ陽性の場合、その治療費も支払うはずなので、ものすごくお金かかってますよね。それをしてまで必要な人材ということなのでしょうか。

画像2を拡大表示

まとめ

今まで主だったビジネスや観光客がほとんどいなくなり、こういった必要不可欠な人材ばかりになりました。コロナ前から保安は第一優先事項でしたが、それ以上に見えない脅威に対し日々闘っています。

この国は「決定→実行」に移すのがとてもスピーディーなので、入国可否の情報や検疫ルールの変化など、本当に1日単位でコロコロ変わります。

来週どうなっているか分からない世界。常に変化に対応できるよう柔軟でありたいですね。

コロナで帰国!インドネシア人のワーカーさんの未来はどうなる?

(Visited 187 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です